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音楽の世界で自由に遊べるようになりたい! 「耳と感性でギターが弾ける本」レビュー

トモ藤田さんの「耳と感性でギターが弾ける本 」のレビューを書こうか書くまいか、どうすっかな
と考えつつほったらかしてたんですが、他に豊富なネタがあるわけでもないし、
発売前に記事を上げてたりもするし(そろそろ出ますね、新たなトモ藤田教本)、
って事で、一応レビューらしき物を上げてみる事にしました。

 

 

  • 付属のCDがユニークだわ

 

付属のCDが変わってるっていうか面白いっすね、これ。
すごく特徴的なつくり。

一般的なギター教本(CD付き)の場合、言いたい事はすべて書籍に記述して、
CDには模範演奏やマイナス・ワンのトラックが淡々と録音されているものですけど、
この教本のCDはだいぶ毛色が違います。

 

まるで個人レッスンでも受けてるような感じっていうんですかね、これは?
トモ藤田さんが

  • ギターを弾きつつ、
  • 解説しつつ、
  • 注意点を指摘しつつ、

っていうのをライブで録りっぱなしにしてる感じ。

 

書籍を読まなくても、このCDだけでも5割ぐらいは何のレッスンでどう取り組まなくちゃいけないか
了解できちゃうかも。

それぐらい、しっかりと解説的なくだりが収録されてます。

 

なら書籍では解説が端折られているのかというと、そうでもないんですね。
むしろ、この教本は読み物としての側面の方が強いぐらい。

 

エクササイズを無駄なく詰め込んだ「ギタリストのための演奏能力開発エクササイズ
シリーズとは対極にありつつ、「ドカンと上達・・・」シリーズでは足りなかった
(わたしには物足りなかった)解説を書籍に盛り込んだような、そんな感じ。

どんな感じなんだ・・・ 

 

 

  • 前半部はちょっと蛇足?

 

前半の1~3章は、ちょっと蛇足って気がしないでもないような・・・

1章 練習の環境を整える
2章 基礎的な運指を見直す
3章 リズムを身体で感じる

トモ藤田さんの他の教本やDVDを見たことがある人にはお馴染みの?指摘(+α)が
ここでも繰り返されてます。

でも、こうやって実際に音を出しながらの説明がCDに録音されているっていうのは
分かりやすくていいですね。

(トモさんおなじみの指摘)

  • アンプは必ず通しなさい!
  • やさしくピッキングしないと近所迷惑になる程度にアンプのボリュームを上げなさい!
  • 超スローなテンポから練習しなさい!
  • 常にミュートに気を使いなさい!
  • リズムとアクセントを気にしなさい!

などなど 

 

  • 耳を鍛える ・ 指板を憶える ・ コードを知る
 
 

いよいよ本題の部分。

4章 スケールを音程で理解する
5章 トライアドのハーモニーを知る
6章 ブルース・フィーリングを身につける

 

ギターでも何でも、楽器を使って音楽(ポピュラー・ミュージック)を自由に演奏して、
音楽で遊ぶ、っていう域に達するためには、

  1. 耳を鍛えて、
  2. 楽器の特性に精通して、
  3. 和声(コード)に十分精通する

って事が、最低限必要だと、つくづく思うんですよね。

 

ギターの練習ってついつい2番目の、しかも「機能的な運動の練習」だけに一生懸命に
なりがちじゃないですか?

でも楽器の特性、つまりギターの特性に精通するってただ単に指が速く動くとか、
それだけじゃダメですよね。
(もちろんそれはそれで練習しなきゃだめですけど)

自分の望む通りのメロディーや和音を楽器で奏でられるように、どの音がどの場所で
鳴ってくれるのかを理解して、思い通りに”できる”事、
それも楽器に精通するって事の一つのはず。

でもそれって、スンゲー難しいんです。

びっくりするぐらい難しい。

 

譜面とかタブ譜があって、それに沿って演奏するだとか、
キーやコード進行が決まってるセッションで、それなりに外しまくらないで済むように
コード・バッキングを当てたり、取り合えずペンタトニックでなんちゃってソロを挟んだり、
そういうのって結構簡単だったりしますよね。

1,2年間頑張って練習すれば、出来不出来はあるにせよ誰だってできる様になります。

コード・プレイとか、ペンタ・ソロとか、そういうのが簡単に出来るようになっちゃうのが
ギターって楽器の特徴っていってもいいのかも知れない。

それは良い事なんすかねぇ、本当は・・・

その辺りのところまでは(比較的)楽に習得出来てしまう反面、
その後、本当に長く音楽と付き合っていくために必要な技能や知識を習得する機会に
恵まれ難いって面があるように思うんです、ギターって。

 

 

  • 挫折せずにギターを続けていくために

 

わたしもそうですが、中高生、もしくはそれ以上の年齢になってギターをはじめた人。
子供の頃にピアノとかエレクトーンとかの音楽教室に通った経験もなく、
学校の音楽の授業以上の知識もなくギターをはじめた人。

その上、身近に楽器演奏(ギター以外でも)に精通した人がいない人。

 
危険です。。。

注意してくださいね、挫折したり、つまらなくなってやめちゃったりとか・・・

 

ちなみにわたしも何回か挫折したり、また始めたりしてます。
挫折というかフェードアウトっていうか・・・

環境の変化とか、時間がないとか、理由はアレコレ考えられますけど、
それでも続けてる人は細々であっても続けてますから。言い分けしちゃいけません。

 

ギターって最初は大変ですよね。
まずまともな音が出るまで時間がかかります。(これは鍵盤楽器以外のあらゆる楽器に
共通する難しさだと思いますけど)

何とかそこを乗り切って、ある程度コードも押さえられるようになってしまうと、
他の楽器では考えられないほど一挙に、ビッグバン的なビックリするほどのスピードで
”出来る事”が広がるんです。

これがギターの面白いところですよね。

 

あれ?なんだか本のレビューじゃなくなってるな。
ちょっと、話題を戻そう。

 

それで、ですね。

ギターって楽器は、ちょこっとコードが押さえられるようになって来ましたよってぐらいの
習熟度になると加速度的に、アレもコレも何でも対応して演奏できてしまうようになれちゃう。

その種明かしは、この本でも何度も触れられてます。

つまり、「視覚に頼って演奏できちゃうから」なんですよ。

自分がどういう音を出してるのか、その音名も音程も理屈もまったく分からなくったって、
フォームさえ知っていればいいんだから簡単なもんです。

簡単なもんなんだけど、それを何年も何年も繰り返してると・・・

飽きてきちゃいます。

 

ただただ、タブ譜をなぞるだけ、耳コピした音をなぞるだけの演奏。

アドリブといえばペンタトニック一発のダラダラソロ。

 

飽きるなという方が無理があります。

 

 

  • 音楽で、楽器で、楽しく遊ぶために

 

やっぱり、最低限の音楽的な知識と技能が必要なんです。
ロケンローでもシェゲナベイベーでもアナーキーインザユーケーだろうと、
必要な物は必要なんすよ。

世の中を見回してみれば、
プロのギタリストで成功を収めてる人の中で、幼い頃にピアノやってましたとか、
バイオリンやってましたとか、エレクトーンやってましたとかさ、多い事多い事。

そういう基礎のある人は楽器をギターに持ち替えたってちゃんと音楽出来るってのは
当たり前の話ですよね。

 

いやいや、アレですわ・・・

こちとらそんな素養はありゃしね~んだよ~~!!

いや、マジデ。

お坊ちゃんか、テメーは!
ロッカーとかほざきながら、おぼっちゃまかっ!!

バイオリンのお稽古とかフザケンナ!!

 

・・・・・。

いや、失敬。

まあ、ともかく。そういう素養のないわれわれは、この「耳と感性でギターが弾ける本
とかを使って、足りない音楽的素養を高めてくしかないんだと思いますよ。。。

 



 
 
 

レビューになってますかね?これ??

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コメント

初めまして、よしと申します。 

レビューありがとうございます!!

自分のブログにも書いているのですが、渡辺 具義氏の「一生使えるギター基礎トレ本 ギタリストのためのハノン」という本と、今回のトモさんの新刊本どちらを買うか迷ってまして、

付属CDが演奏だけでなくレッスン風になっているという、このレビュー拝見して、トモさんの本の方に傾いております(笑)

自分は兄2人がピアノをやっていたという環境にも関わらず、自分1人だけピアノをやりませんでした。(まぁたまに1本指でいじったりはしてましたが)

結局音楽をやっているのは兄2人でなく、ピアノをやらなかった自分というのだから皮肉なものです。

>そういう素養のないわれわれは、この「耳と感性でギターが弾ける本 」
とかを使って、足りない音楽的素養を高めてくしかないんだと思いますよ。。。

同感です(笑)

よしさん、こんにちは。

わたしも子供の頃、姉だけがYAMAHAの音楽教室に通ってたのに、今となってはわたしだけが楽器にかじりついてます。
世の中そんなものかも知れないですねぇ。
親の心子知らず・・・なんか違うかな?

「一生使えるギター基礎トレ本 ギタリストのためのハノン」は立ち読みしただけですが、
この「耳と感性でギターが弾ける本 」とはだいぶ趣旨が違うように感じました。
両方買えるなら買ってしまっても無問題じゃないですかね、多分・・・・

一生使える・・・はメカニカルなシーケンス・パターンのトレーニングが主体。
耳と感性・・・は、指を動かして訓練させるような内容って(ほとんど)含まれてません。

そもそも譜面もタブ譜も一切出てきませんし、エクササイズ的なパターンなんて(申し訳程度の運指練習はありますが)ないです。
むしろ、指をパラパラ動かすな!(人差指1本でドレミを弾けとか)っていう指摘がなされるほどです。

ギターが上達するためには当然メカニカルな練習って必要なんだけど、毎日10分だけでもいい、「音そのもの」に耳を傾ける訓練も
必要だよっていうのが「耳と感性でギターが弾ける本 」の趣旨なんだと思います。

ってことで、両方買っちゃえ!

(無責任な事を言い放ってみました、すいませんw)

初めまして 太田といいます。イヤートレーニングで検索してたら発見しました。

インプロヴィゼンションのためのイヤートレーニングを使われているようですが少し感想を聞かせてもらってもいいでしょうか?

前々から気になっていたものの値段が値段なので購入しようか迷っています。

それとファンクリズムギターの殿堂の感想もぜひ。

太田さん、こんにちは。

確かに高いですよね。「インプロヴィゼンションのためのイヤートレーニング」
それほど分厚い本でもないんですけど、何であんなに高いんでしょ?

ただ、残念ながら感想をいう資格はわたしにはない・・・です、はい。すいません。
高価な本なのに買うだけ買ってほとんど手をつけてないっていうか・・・お恥ずかしいかぎりで、いや、本当に。

初心者のための ビギニング・イヤー・トレーニングを何とかヤッツケタ程度で足踏み状態なんですよね。
→ http://guitar-struming.cocolog-nifty.com/blog/2009/06/post-0c5a.html

そんな輩の適当な感想ですが・・・
「インプロヴィゼンションのための・・・」は、インターバル(音程)の把握を訓練するための教材で、そこに特化した訓練が展開されてます(多分)。
あらゆるインターバルの音程を正確に捉えられるように(歌えるように?)なるためのエクササイズ、微に入り細をうがったアドバイスや解説、本気で取組めば力が付く(ような気がする…)

「初心者のためのビギニング・・・」のようなドリル形式ではないので、指導者無しで独学する場合、具体的な訓練方法や環境作りに悩むかもしれないです、っていうか、わたしは悩みました。

「初心者のための・・・」に比べたら難易度もお高めなので、焦らず騒がず、コツコツとやり続けられるかどうかがポイントかも知れませんね。

お次はファンク・リズム・ギターの殿堂との事ですが。。。
太田さんはわたしの痛いところを良くご存知で・・・

え~、、アル・マッケイDVDはわたしにとっては御神体みたいな存在で絶対不可侵??なんですが、いわゆるトップ・アーティストが開陳する教則ビデオのご多分にもれず、懇切丁寧な作りでないことは確かです。

16ビートのカッティングそのものはご自分で訓練されていて、譜例のアナライズや応用も自力で何とかなって、何は無くともEW&F命な人にはお勧めです。。。

譜例の難易度も高く歯ごたえ十分だったりもします。

何度も挑戦してはその度に自分の未熟さを思い知るという・・・。でも定期的に挑戦したくなる。そんな逸品ですので是非どうぞw

こんにちは。私も音楽の世界をもっと自由に楽しめないかと模索中のものです。

ギター=カキムシリさん同様、私も教則本などをうっかり買い増してしまう方なのですが、都内でギター関連の教則本が充実している楽器屋や本屋がありましたら教えていただけますか(たぶん関東在住でしたよね?)。普段はネットで買っていますが、「ちょっと興味があるけど、この値段だとちょっと内容を見てからにしたいな」って時がありますよね?特にATNの本などがおいてあるようなところがありましたら教えてください。

ブログの更新、いつも楽しみにしてます!ではでは。

れれれのれさん、こんにちは。

暗中模索するのも音楽(楽器)の楽しみ方の一つ・・・なのかもしれない、ですねぇ。。。
「これは!!」って何かを掴んだりしたらわたしにも教えてください。(いや本当に、マジで)

都内でギター教本が充実してる所とのご質問ですが、あんまり私も知らないんですよね。
あれこれ開拓するよりも「いつもの」所に行っちゃうので・・・・

でもまあ、ギターに限らず楽器の教本や楽譜の場合、本屋に行くより楽器屋のほうが充実しているんじゃないかと思います。
神田/神保町あたりの大きな本屋に行くぐらいなら、お茶の水の楽器街へ行きますよね普通(?)

わたしは渋谷道玄坂のYAMAHAへよく通ってます。
http://www.yamahamusic.jp/shop/shibuya

HPで「約6万冊の豊富な在庫!ポピュラー、ジャズ、オーケストラ譜など他店とは一味違う品揃え!」と謳ってるのは伊達じゃないっす。
ギター系の教本だけに絞ってみれば他の楽器屋と大きな差はないかもしれませんが、ATNの品ぞろえはかなり充実してると思いますし、
理論や聴音関係の書籍にまで目を向けるならここ以上に音楽書籍が充実している所をわたしは知りません。

もし行かれた事がないのであれば一度覗いてみたらいかがでしょ?

レスありがとうございます。渋谷道玄坂のYAMAHAは知りませんでした。今度行ってみますね。確かに楽器屋は教則本も充実しているのですが、楽器屋へ行ってしまうと、教則本どころかうっかり新しい楽器を欲しくなってしまうのがシリアスに怖くて、必要のある時以外は近寄らないようにしています。

トモ藤田さんの「耳と感性でギターが弾ける本」は私も読みました。スケールの話の章以降は私の先生も同じようなことを言っていたので、度数と耳をリンクさせるしかないのかな、とも思ってます。が、まだイヤートレーニングとかは苦手感があってやってません。本はうっかり買ってあるんですが。。。

しかし、21世紀も10年目に入ろうというこの時代に、もう少しシステマティックで効果が実証されているトレーニング方法はないのかな、とか思ってしまいますね。

ではでは、また新しい教則本のレビューも楽しみにしてます!

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