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斜め読みしただけレビューw 「ギタリストのためのハーモニー」

ギターの弦を買いに、久々にお茶の水へ行ってきました~。

お茶の水の下倉楽器ってエリクサーのコーティング弦が安いんですよね。ネット通販最安値よりもちょっとお安い1セット948円!! もっとお安い店があるかもしれませんけど、十分安いので満足です。

弦をまとめ買いして辺りの楽器屋をウロウロ。駄々っ子な自分の「あれ買って~」攻撃に心の母を召喚し、「ほら駄目でしょ!早く行くわよ!!」ってな具合に叱ってもらいつつw

そんな折、いつもの習慣でめぼしい教本は無いものかと何の気なく本棚をながめてたら、ふと気になる名前を目にしました。「八幡謙介」・・・・、どこかで聴いた事のある名前、、、これは!も、も、もしやこの著者は!っと思って手にしてみたら、そのまさかでした。

この著者の方、あれです、あの「ギタリスト身体論」の方ですよ!!

 

あの!!っていう程に世間的に注目されていたかどうかは分かりませんけど、少なくともわたしには注目されてたみたいww 書店でふと見かけた著者名にピンと来る程には。

 

その八幡謙介さん第2弾の書籍がこれです。

ギタリストのためのハーモニー 耳コピで学ぶオンガクのしくみ

 

つっても奥付を見てみたら今年の頭にはすでに発行されてたんですね。まったく知りませんでした。

 

 

形而上的に~好きだよなんて~♪ っと鼻歌を歌いながら購入し、帰りの電車の中でさっそく斜め読み。そんな程度のレビュー記事を堂々と晒したいと思います。

 

 

理屈っぽいんだもん!あたし帰・・・、あれ?理屈っぽくない

 

前作の「ギタリスト身体論」って、テーマがテーマだったせいもあるでしょうが、まーまー理屈っぽい。文体も表現もとにかく理屈っぽい人オーラに満ち満ちていて、まさにヘリクツBOY(by 戸川純)であると確信させるに余りあるっていうか、そんな力作でした(どんな?)。

わたしはどちらかというと理屈っぽい人が好物なんですねw

理屈っぽい人が語る事って、理屈っぽ過ぎて何が何やら分からなかったりするんですが、とにかく凄い自信だ!的な説得力があって好きなんです。

そんな思いでひも解いた本書、のっけから期待を裏切らない記憶のメカニズムの図解入り解説で溜飲を下げたのもつかの間・・・・、あれ?ぜんぜん期待してた展開じゃないですよ?

 

 

とても実践的で興味深い耳コピ訓練メソッドの本でした

 

初耳っすよ初耳。

こんなメソッド、少なくともわたしは聞いたことがありませんでした。まさに目からウロコ、ぜひとも実践してみたくなる内容。

ステップごとに極めて具体的な指示と解説がなされていますし、シンプルで学びやすそう。(実際どうなのかは、実践してみなきゃ分かりませんけどね)

 

これって一応耳コピの訓練本ですが、いわゆる完コピを目指すためのイヤー・トレーニングとは一線を画します。著者曰く「耳カヴァー」と言いたいところだけど語呂が悪いから耳コピでいいや、だそうです。

このメソッドが目指すのは、曲のメロディーとベース・ラインを元に和音とそのボイシングをコピー(コピーっていうのはちょっと違うかな?)できるようになる事です。ギター・ソロをコピったり、複雑なギターのリフをコピーするとか、そういうのではなくて、曲のコードを取れるようになるためのメソッドなんですね。

でも、ただコードを同定できるようにするっていうのとも違うんですよね。

そこが面白いところなんですが、うまく説明できません。説明しようとすると、この本のアイデアを丸々書き写すみたいになっちゃいそうで・・・

 

普通にコードを取ろうと思ったら、わたしなんかは、メロディーからキーをザックリ同定して、ダイアトニック・コードを当ててみるって所から出発するんですが、このメソッドにはそういった和声の理論を援用するような部分がまったく出てこないのね。

それが新鮮なところ。

 

ジョージ・ベンソン直伝だそうですよ、あ、直伝ではなかった

 

この独特な訓練方法ですが、著者の八幡さんがバークリー時代に恩師から教わった手法だとの事です。その恩師はそのまた師匠であるジョージ・ベンソンから教わり、ジョージ・ベンソンもそのまた師匠から習ったんだそうです。

wikipediaによると、ジョージ・ベンソンの誕生は1943年。そのジョージ・ベンソンの師匠となれば、その方がギターを学んだ当時にはまだバークリー的な和声理論っていうのが広まる以前って事になりますね。

バークリーの前身の学校が開校したのが1945年ですから(またまた憂鬱と官能から引用

それで、なんとなく納得。一人勝手に納得しました。つまりこのメソッドっていうのはコードによる記号化の洗礼を受ける前の、ポピュラー・ミュージック・ギターの学び方なんじゃないでしょうか?

温故知新とはまさにこれなのか?(何の確証もありませんけどね^^;)

 

バークリー的な和声の扱い方っていうのは今や常識っすよね。弾き語りするための「うた本」を開けば、当たり前のようにコード・ネームが書いてある、あのやり口です。

5線譜にメロディーラインだけでも載っていればいい方で、手抜きな本になれば、歌詞の上にコード名が書いてあるだけなんてのもザラ。そして、各コードに対応するコード・フォームが別欄に乗っていて、何も考えずに記号とフォームを記憶して演奏するっていうスタイルが確立しちゃいました。(ギタリストにとっては特に!)

でもそういうのはバークリー以後の常識なんですよ。たかだた7,80年遡れば、コード・ネームなんて知らずとも、その曲に必要なハーモニーを演奏してたはずなんですね。

コード名とフォームをはめ込むだけのジグゾー・パズルのような演奏と、昔のスタイルと、どっちが音楽的な行為だったんでしょうねぇ?

な~~~んつって、そんな文明批判もどきの話はともかくとして、なかなかに興味深い力作で、ついついほくそ笑みたくなる教本コレクターのわたくしでありました。(実践してみてレビューの続きが出来るといいな~)

 

 

 

 

 

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コメント

半月前、本をタイトルに惹かれて新書で買って読みました。

内容自体は可も無く不可も無くでしたが、譜面も音源も無く具体性がまるで無く、
説明されている内容が実演の動きでどう使われているのか興味があり、
ライブ映像か何かはあるだろうとネットで検索してみたら、ガッカリでした。

演奏レベルが高校・大学生レベルで、著者が書いている脱力自体、本人ができていない事に
ガッカリと思うと共に、物書きの人はこういうものなのかと悲しい気持ちになりました。

おそらくどこかの指導内容か何かをそのまま書いたのでしょう。
この奏者がこの内容を自ら発案し、理解し、解説しているとは到底思えないのですよ。
右手も左手も、その辺の音楽教室で習ってる子のほうがずっと脱力して綺麗に弾けてます。

誰かの指導内容が例え有用な事だとしても、
この著者の意思が介在する説明になっている時点で読む価値は無いです。
演奏技術書なのに著者自身が再現できないなんてものは、そもそもおかしいのですよ。
それが正しいか間違っているか書いている本人が検証しようがないのですから。

今まで購入して読んだ演奏教本の中であまりにも酷い物でした。

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