カテゴリー「楽典 / 音楽理論」の67件の記事

モダン・ポリリズム講義が終了ってことで、傑作選が無料公開されてますよ

ニコニコ動画のビュロー菊池チャンネルの有料動画(講義)である「モダン・ポリリズム講義」、約2年間、全92回にて終了って事で、抜粋的にYoutubeにアップされてます。(Youtubeのビュロー菊池チャンネルはココ

なっかなか内容が濃いので、私はまだ40回目までしか見れてませんけども。ちらっと見てもらって興味が湧いた方は有料チャンネルに登録すれば動画は見放題なのでいかがでしょうか?

などなど。こっから先はまだ見てなくて、ちゃんと順番通りに見たいからリンクするのはやめときます。

ちなみに、モダン・ポリリズム講義が終わって、次は「ゼロからの音楽文法」ってのが始まってます。

もうね、ギターは弾かなきゃいけないし、ポリリズムはまだまだ半分もこなせてないし、新しい講義も面白そうだし。時間がいくらあっても足りねーよー。

っていう嬉しい悲鳴を上げつつ楽しく暮らしております。

ブルース・スケールってコレだろ? 〜 人は重力からは逃れられないのです編 ぐらーびてぃー♪〜

前回のお話 「ブルースの音使いは(ほぼ)自由だー!編」

自由とは、自由であるべく呪われることだ。ってのは誰の名言でしたかね?

不自由とは選択肢が無いって事と同義で、見方を変えれば選択する必要がないからお気楽ご気楽とも言える。人は自由であればあるほど、常にあらゆることを選択し続けなきゃなりません。そしてその選択の正誤や善悪によって裁かれ続けることとなります。。。なんちゃって。

話を戻しますけど、ペンタトニック・スケールってその名前の通り 「Penta =5」「Tonic = 音」、5つの音で出来た音階です。別に自らを不自由にするために音数を制限してるわけでも何でもないんですが、仮にそれを選択肢「5つ」の世界と考えれば、一般的な「ドレミ〜」つまり7音で出来た音階は、ペンタより音2つ分、自由で厄介な世界です。

そこへきてブルース・スケールは10音音階だってなると、「ドレミ〜」よりさらに音3つ分呪われちゃってるんだから中々に手強い。

Bluess2

とは云え、試しにこのブルース・スケールでアドリブを取ってみて下さいよ。まあまあそんなに悪くは無いでしょ?

これはもう取りも直さず、ブルースっていう音楽が持つ豊かさというか、一般的な和声理論では「使ってはいけない」とされるような音でもジャンジャン取り込んでサウンドさせてしまう懐の深さだと思うんだけど、でも結局ね、人って「どうぞご自由に」って言われちゃうと困っちゃう生き物なのよ。正直言って、このままこのブルース・スケールを使いこなすのは、わたしには無理だわ。

ちょっと話をまっさらな所から初め直します。

ブルースという音楽の世界(調性と言ってもいいかも)では、結局マイナー・ペンタトニックの5つの音が一番扱いやすいのは間違いないんだろうと思います。この5音は、ブルースの初めから終わりまで、もうちょっと厳密に言えばブルースを構成するどのコード(和音)の上でも、なんの不安もなく鳴らせる音、ブルース的に座りのいい音たちですよね。

でもそれは、この5つの音以外はサウンドしないって話じゃあない。

他の音だって使っていいっていうか、使えます。マイナーペンタに比べれば多少のセンスや経験、知識が必要な場合もあるってだけ。その必要とされる知識やらってのも、当たり前ですけどグラデーションがかってて、難易度の低いのから高いのまで色々です。

って事で10音のブルース・スケールへ話を戻しますが、

このブルース・スケールは、そういった音たち、つまり使い勝手のいい連中もいれば、癖の強い奴、ある特定の場面だけでめっちゃ力を発揮する奴とか、そんな個性豊かな連中を全員連れて来て並べてみたってモノなんです、私個人にとっては。(ここで毎度の注意書きですが、こんなお話は全部嘘っぱち、素人の戯言です。スケールや和声の基礎的な事を理解されたい方はちゃんとした教科書で学んで下さいね)

全部の音が並列に並んでしまってるからナンジャコリャってなりますけど、音を一つ一つに中心と周辺というか、重みやキャラクターの順列が見えるようにしてやるとどうかな?っていう実験をやってみよーかなーっていう。。。

前置きが超〜長かったですけど、これがこのシリーズの趣旨。こっからが本題なのにすでに息切れ感ハンパないわ!!

話がまた変わっちゃうけど、ももクロのニューアルバム、「AMARANTHUS」と「白金の夜明け 」、スゲー面白いですね。なんとまあ楽曲の振り幅がキツすぎて、ちょっと耳がキーンってなる。その中でも清竜人作の「デモンストレーション」と「イマジネーション」は2枚のアルバムを繋ぐフックにもなってる出色のポップス(ミュージカル?)で、「ぐら〜びてぃ〜、ぐら〜びてぃ〜♪」ってのが頭にこびりついて離れません。

えーっと、で、なんだっけ? 話が前後しすぎて耳がアレですけども。そのね、中心と周辺とか、重力とかがどんなもんかと云うと、つまりはこんなの。

Bluess_bn02

これは、重力の中心にマイナー・ペンタトニック(赤色)を据えて、その他の音を周辺(緑色)、ブルーノートのみ別格として(紫)、として色分けしてみたものです。基本的にはマイナーペンタで演奏しつつもその外周音を味付け的に使ってみるという場合、こんな図が多少なりともヒントになる、かな。。。?

そんな感じで、次回はブルースにおける音場の中心をあれこれ設定してみたらブルース・スケールの見え方がどう変わるのか、ってのを試してみようと思います。

なので、多分続く、予定。

ブルース・スケールってコレだろ? 〜 ブルースの音使いなんて(ほぼ)自由だー!編 〜

前回のお話は 〜メジャーもマイナーも一緒に煮込めばいいじゃん編〜

ブルースにメジャー(長調)もマイナー(短調)も関係無いし、ペンタトニックなんてダセーよ。ブルース・スケールこそ正義だ!って事でここまでやって参りました。。。が、こんなの嘘っぱちですよ、って事だけは常に念頭に置いていただきつつ、そろそろ飽きてもきたので先を急ぎたいとおもいます。

さて、この9音音階こそがブルーススケールなのだと言った舌の根も乾かないうちに、前言撤回的なアレで気がひけるのですが。実は、これだけじゃまだブルース・スケールとして完全じゃない。

まだ足りないんですよ、アレが。

そう、忘れちゃならないブルーノート。こいつを召喚しなくちゃいけません。あの合コンには決して誘っちゃいけないアウトローを

って事で、ブルーノート「減5度(♭ソ)」を先ほどの音列に突っ込みます。

はい、これで10音音階のブルース・スケールが完成しました。いやめでたい。

「ド、レ、♭ミ、ミ、ファ、♭ソ、ソ、ラ、♭シ、シ」

指板に落とし込めば、こう。

Bluess1

Bluess2

なかなかの迫力。何なんでしょう、これは。全てを塗り潰さんとする執念すら感じますね。

なんたって10音音階ですからね。10音。

ギターってのは平均律で調律された楽器です。ベントすればいろんな音程が出せますけど、それは一種の特殊奏法って事で無視すれば、全部で12音しか発声できないんですよ、ギターって。(平均律ってのは音の高さを均等に12分割してサンプリングしたものなので、ギターに限った話じゃないけど)

それなのにブルーススケールじゃその内の10音を使うってんだから、使わないのは2音だけですよ? もうほぼフリーダムじゃんか。

10notes

こうなると、除外した「♭レ」、「♭ラ」だってスケール内に入れちゃったところで大差ないんじゃないかって欲が湧いてきますね。シェーンベルクに対抗してブルースにも12音技法を・・・っていう話には一切興味がなかった。

とにかくもう、(ほぼ)自由だ~~~!!!ってことを押さえてもらって、まだあと少なくとも1回は続きます。

次回は「人は重力からは逃れられないのです編」

ブルース・スケールってコレだろ? 〜メジャーもマイナーも一緒に煮込めばいいじゃん編〜

前回のお話 「ブルース・スケールってコレだろ?」

ブルースのダイアトニック環境はスリーコードから引っ張り出した9音音階なんだと、でもってそいつこそがブルース・スケールなんだと、ドヤ顔で開陳したわけですけども。

いらっしゃらないとは思いますが、うっかり信じちゃう人がいるとマズイので念のため。

このお話はフィクションです。実在の人物、団体および音楽理論とは一切関係ありません。そこんところを踏まえて頂いた上で、このブルース・スケールがどういうものなのか、もうちょっと詳しく見て行こうと思います。

「キー=C」の一般的なコード進行を考えます。

Cblues

各コードの構成音はコレ。

  - I7 (C7)の構成音  「ド、ミ、ソ、♭シ」
  - IV7(F7)の構成音 「ファ、ラ、ド、♭ミ」
  - V7(G7)の構成音 「ソ、シ、レ、ファ」

で、構成音を全部集めて並べ直す。

「ド、レ、♭ミ、ミ、ファ、ソ、ラ、♭シ、シ」

はい、この9音音階こそがブルース・スケールなんだって話でした。

指板上のダイアグラムにしてみるとこんな感じ。

Bluess01

ぱっと見、何なんでしょうね、これ。

とりあえず普通のメジャースケール(イオニアン)は丸々含んでますね。イオニアン+α って感じ。

     イオニアン:「ド、レ、ミ、ファ、ソ、ラ、シ」
             +α :
「♭ミ、♭シ」

別の組み合わせを試せば、ドリアン・スケール + α とも言える。

     ドリアン:「ド、レ、♭ミ、ファ、ソ、ラ、♭シ」
         +α : 
「ミ、シ」

イオニアン・スケールとは言わずと知れたメジャースケールの事。ドリアン・スケールはナチュラルマイナーとはちょっと違うけど、別名?クールマイナーとも呼ばれるマイナースケールの一種。

このメジャーとマイナーが同時に、区別なく混ざっちゃってる感じがこのブルーススケールの、っていうよりブルースって音楽そのものの妙なのかも知れませんね。

いわゆる和声理論って頑固ジジイ並みに偏狭じゃないですか。(さらっと決めつけちゃいますけど)

近現代的な和声理論って、音楽のベースに調性ってものを設定しますけど、それがもう勧善懲悪というか、一神教的二元論っていうか、たった二つの世界にパキッと割ってしまいますよね。

メジャーとマイナーってやつに。

でも世の中の音楽って、そんなたった二つの世界観に分類してスッポリ収まってしまうような、そんな単純なものなんでしたっけ?って疑問はあってしかるべきじゃないかと思うんです。

ちなみに、メジャーとマイナーを設定する一番大事な音は三番目の音です。キーがCなら 「ミ」。

「ミ」がナチュラルならメジャー(長調)、「♭ミ」ならマイナー(短調)。

スケール内の他の音だってフラットすればマイナー感を醸しますけど、そんなん知らん、兎にも角にも3度の音が全て、それ以外は味付けの範疇!ってのが頑固ジジイの主張なんですが、

さて、じゃあここで設定した9音音階ブルース・スケール。これはメジャー? それともマイナーですかね?

結局、和声理論はブルースを語る言葉をちゃんと持ってないんだなって事を再確認して、まだまだ続きます。

続きです 「ブルースの音使いなんて(ほぼ)自由だー!編 」

ブルース・スケールってコレだろ?

反抗期ってやつは若い子だけの特権じゃなく、いい年こいたオッサンだって、それこそいい年こいてしまった分無闇に頑固になっちゃったりなんかして、表層的に見りゃ反抗期の子供と大して変わらない厄介を抱え込んじゃうもんなのかもね。

って事で、どうにもスケールでございとか、ペンタトニックだとか、ケーデンスでやんすとか言われちゃうと、そこから外れていきたい衝動にかられるお年頃なのです。

で、最近思うのが、ブルース進行にマイナーとかメジャーのペンタトニック・スケールを使うって、あんまり正しいアプローチじゃないんじゃないかって事。

ブルースへのアプローチにもいろいろあるとは思います。でもまあ、マイナー・ペンタトニックを使うってのが一般的というか、初歩的というか、まあ初心者はマイナーペンタでも使っとけよ。てな感じの投げやりなサジェスチョンが多いじゃないですか。(被害妄想だけど)

そんなマイナーペンタもね、最初のうちは「こりゃすげえ」ってなって、享楽に耽るお猿の如くペンタでご満悦。なんですけど、そのうちアレ?ってなる。

いや、実のところ最初っから「アレ?」って感じてたんだけど、いやいや、これは俺がヘタクソなのがいけないんだと、もう己の力量の問題だと、そう信じて練習に励む分けじゃないっすか。。。

でもね、そのうちに・・・いや、あれですよ、力量は力量で大いに問題なんですよ。とはいえ、なんかちょっと・・・

あのね、端的に言って・・・格好悪いの。ペンタだけのソロって。なんかダサい。

しかもさぁ~、お手本だとかいっちゃってるこの模範演奏も.....そこそこダサくね?なんて生意気なことを言っちゃったりなんかしたりしなかったり・・・・

もちろん、そう感じ始めたなら他のスケールを試すとか、コードトーンでのアプローチを学ぶとか、それが正しい道筋だろうとは思います。

ただ、そもそもペンタトニック一発でブルースを乗り切ろうって発想が間違ってるって事はないのかな?

あえてペンタ一発って縛りを入れちゃうから、模範演奏だって格好悪くならざるを得ないんじゃないかと思うんだよね。

で、そんな無理をせずに、純真無垢な(おバカさんの)心で、素直にブルースの調性ってものを考えてみたってお話です。

定型的な(あるいは一般的な?)ブルース、いわゆる I7 - IV7 - V7 の3コードで、12小節まわしのやつを念頭に、分かりやすい様に「キー=C」で考えますね。

I7 (C7)の構成音は「ド、ミ、ソ、♭シ」
IV7(F7)の構成音は「ファ、ラ、ド、♭ミ」
V7(G7)の構成音は「ソ、シ、レ、ファ」

って事は、ブルースにおけるダイアトニックって、「ド、レ、♭ミ、ミ、ファ、ソ、ラ、♭シ、シ」の9音音階じゃん。

そしたらもう、ソロだってなんだって、このスケールで弾きゃーいいんだよ。これぞブルーススケールだよねー。。。?

って事でまだもうちょい続きます。

続きです。 「メジャーもマイナーも一緒に煮込めばいいじゃん編」

モダンポリリズム講義、1ヶ月ちょいの成果

モダンポリリズム講義とは、ニコニコ動画に開設されているビュロー菊池チャンネルで、ジャズ・ミュージシャンの菊地成孔さんが有料配信しているポリリズムについてのビデオ講義です。

この記事はそれを見ているわたしの個人的な記録で、講義を見てない人にはナンノコッチャなので、読み飛ばし推奨。でもこれ本当に面白くてガチな講義が月々1000円以下(いくらだったか忘れちゃった、800円ぐらい?)で見放題なのでオススメですよ。

ちなみに菊池さんの最近のお仕事はガンダムの音楽。格好いいっすね。1stガンダムしかまともに見たことのない世代なんですが、ちょっと見てみたいかも。というかサントラが聴きたいだけなのかもしれないけど。。

あ、ちなみにポリリズムって、複合リズムの事です。どっちかと云えばアフロリズムの理解と獲得を目指す感じで、パフュームのヒット曲とは99.9%無関係ですが、このポリリズムの講義とは別にパフュームの楽曲分析動画もありますよ。っと宣伝はこのくらいにして本題に入ります。

1ヶ月前の記事では、3x4のクロスリズム(ものすっごく分かりやすいヤツ)を自分で手作りして、その中で4拍と3拍を行き来するので精一杯だったけど、最近はiPodをシャッフルして無作為に流れて来る4拍子の曲を、ほぼほぼ3拍に割り変えられるようになってきた。それをキープし続けるのには結構な集中力が必要で、ちょっと油断すると途端に頭拍を見失ってしまうけど。

一ヶ月間、あれこれ試行錯誤しつつも、だいたい下記のような流れで進んできた感じです。

1.  クロスリズムの中で3x4を割り変える
2.  4拍子の曲を4のリズムからバイリンガルに3拍子を切り出す
3.  4拍子の曲の上で3拍4連符のリズムに完全に乗り換える
4.  それをさらに3拍3連に切り治す       ←今ここ
5.  4拍子の曲の上で3拍子に乗り、3のリズムからバイリンガルに4を感じる

項目2.から3.へ進むのに結構苦戦しました。4拍子と3拍子の間に断崖があって、なかなか飛び移る勇気が出ないみたいな感じだった。今じゃひょいひょい飛び移れるようになったけど。

このねー、最後の5番目がクソむずかしい! まったくできない。

4拍の曲だから当然だけど4のリズムがガンガンに鳴ってて、いくら自分の中で3拍のクリックを鳴らしてても、4つ割のリズムを覗き込みすぎると途端に4拍子に引きずり降ろされちゃう。

とはいえ、初めたばかりの頃はまるでダメだったのに、やってりゃ徐々に出来る様になるもんですね。今や単に4を3に割り変えるだけなら(やたらとゆったりな曲や一拍が早過ぎる曲でなければ)結構簡単。菊池さんのいう通り、リズムを「割る力」と「積む力」ってのが鍛えられたと実感してます。

講義の方は、第28回まで見進めて、とうとう本格的に5拍子x4拍子に突入。

第一回がアップされたのが2014年の1月、28回はその年の9月だから8,9ヶ月分のコースを1ヶ月ちょいで進んでしまってるので、ちょっと駆け足すぎるんだけど、楽しいのでついつい先を見たくなっちゃうのが玉に瑕です。

ギブアップしてなければ、また一月後ぐらいに続きを上げる予定。

スケールを図で覚えるだけじゃ足りないもの

この記事の話の続きです「スケールをポジションで覚えることの功罪について

続きとか言いつつ話は突然飛びますが、わたし姪っ子が二人おりまして、二人共ピアノを習ってるんですね。まあ姪っ子だけじゃなくて、その姪の母親であるわたしの姉も、さらに云えばわたしの母もピアノをやってたんで、みんな当然のように楽譜が読めるの。ようするに女連中は全員楽譜が読めて、男どもは読めないと、そういった家族構成になっております。

しっかし、なんでオレもピアノ教室とか通わせといてくれてなかったんだろうなぁ、ガキの頃。。。そしたら今頃楽譜も読めてたし、音感だってもっと良かったかもしれないのによ〜・・・

なんてね。ま、幼少の頃のわたしはと云えば、もっぱら外を駆けずり回ってるだけのガキで、習字もそろばん教室も数ヶ月でケツを捲くるありさまでしたし、親からすりゃお門違いも甚だしいってもんですが。

そんな残念なお知らせはともかくとして、本題はここから。

今年の正月に家族が集った際、姪っ子達が習ってるピアノを披露するっていうお決まりの催し物がひとしきりあって、でもまあ子供たちですから集中力が続くわけもなくグダグダな終わりを見せかけた折、今年小学校に入学する姪っ子が何を思ったか、わたしにピアノを弾かせようと教え始めたんです。

自分が習い始めた時の、一番最初の(なのかな?)テキストを引っ張り出して。

このテキストってのが、両手の親指を2本とも同じドのキーの上において、右手はドレミファソ、左手は親指からドシラソファに固定して弾く譜例集。ちゃんと二段譜になってました。

これが鍵盤楽器練習の一般的な入り方なの?

上段がト音記号、下段がヘ音記号、右手上段、左手下段、各指は担当する1つの音に括りつけなので、限られた範囲の音だけとはいえ、楽譜を目で追いながら手元を見なくても譜例をこなしていけるって寸法です。

このガチガチな基礎譜例だけでも結構な分量でしたね。たぶんこれを基盤にして、徐々にその外側へ音を増やす訓練が続くんでしょう。

ちなみに余談ですけど、ギターって左手の人差し指から小指に向けて音が高くなるじゃないですか、構造的に。でもピアノは真逆で、小指に向けて音が低くなってくのね。当たり前の話ですが。

これがなんだか、頭じゃ理解してるのに感覚的な違和感があって面白かった。

左手 人差し指→小指 って順に鍵盤を叩く時、自分頭の中では音が高くなってくイメージなのに、実際の音は低くなるからアレっ?ってなる。

音符と一対一に括りつけた指使いだけを追って弾いてて、それでどんな音が出るかを実際に鍵盤を叩くまで考えてないからだろうな、たぶん。

余談はともかくとして、あれです、姪っ子に教わりながらね、思ったの。

楽譜って、鍵盤楽器用のタブ譜じゃんって。

もともとそういう物だとは思ってましたけど、改めて五線譜と鍵盤楽器の親和性の高さっていうか、もうこの2つはニワトリが先かタマゴが先かっていうレベルでガッチリ手を結んでるんだなと実感した次第です。

鍵盤の配置情報をわかり易く図式化したものが五線譜だし、五線譜の情報を容易に引き出せるように設計された楽器がピアノなんですよ、きっと。(史実がどうかなんて知りませんけども)

そう考えれば、ギターにとっての指板図とかダイアグラムと大して変わらない関係性じゃんか。

五線譜ってのは縦軸の位置情報だけじゃなく、横軸に時間を表現できるがミソで、記譜法として洗練されてたからスタンダードとしての地位を獲得したんだろうけど、言っちゃえばそれだけのシロモノで、ギターのダイアグラムは位置情報(=音情報)しか明示できないから用途が限られるよね〜、ってだけの話じゃないかと。

ギターにはtab譜ってのもあって、これなら時間軸も表現できるけど、いかんせん視認性が悪い。ピアノ&五線譜は初見での演奏が可能でも、tab譜ではたぶん無理ですもんね。

でもですよ、世のギタリストたちが決起して、本気でtab譜やダイアグラムを進化させて、五線譜&ピアノからスタンダードの地位を奪還するんだと、そんなレジスタンスを試みてですよ、そしたら100年、200年後にはギターとガッチリ手を結んだスンゴイメソッドが生まれるかもしれないよ!みんな頑張れ!!

ま、そんなの悠長に待ってる時間があったら、その分譜面を読む練習をしますけどね、わたしは。

えーっと、相変わらずのオチのない与太話でしたが、結局ね、譜面が高尚でダイアグラムが下賤って事もなくて、結局それらは空間の位置情報に音高を結びつけただけの代物で、たまたま(たまたまじゃないんでしょうが)五線譜のほうがソフィスティケートされてて使い勝手がいいってだけなんだなぁ。って思いました、っていうお話。

(これまた余談ですけど、それでもやっぱり五線譜はギターなどの弦楽器とは相性があまりよろしくないって思います。特にギターのように弦が6本もあるとなおさら。)

音符であろうがダイヤグラムであろうが、位置情報に過ぎないとはいえ、それを覚えるってのは、これはもう避けられない。

むしろ問題は、位置情報とその音名、そして耳から入ってくる”音そのもの”、これらの対応関係をピアノ&五線譜はバッチリやるけど、ギターの場合(わたし自身は)・・・どうなのよ?そうでもないよね、っていう事で、反省しきりな今日このごろです。

スケールをポジションで覚えることの功罪について

〜 あるいは、「ギター練習=ポジションを覚える」であることは是か非か 〜

ギターにかぎらず、楽器を学ぶってことには幾つかの側面があって、最終的にはそれらを統合して音楽になるっていう、便宜的っていうか、分解的な方弁ですけど、そんな風に捉えてみたら、

  • 器械運動的な訓練(フィンガリングやピッキングを正確に早くするとか)
  • <奏でるべき音を奏でる訓練と学習>
  • リズム感
  • 音色や強弱のコントロール

こんな感じなのかな。

この内の、「奏でるべき音を奏でる訓練と学習」って部分。奥歯にモノの挟まった物言いですね。要はコードやスケールを覚えたりとかって話。曲を覚えたりコピーするってのも一部はここに含んでるかな。(便宜上のアレなので完全に分解できるものじゃないですが)

このね、コードとか、スケールとか、tab譜を使ってのコピーとか(耳コピも最終的には)、もうニアリーイコールで指板のポジションを覚えるって作業になっちゃうですよ。それがね、なんとも座りが悪いというか、こんなもんなのかなぁ?って感じる(わたしが、個人的に)っていうお話です。

何なんでしょう、これは。罪悪感?いや別に罪ってことはないか、趣味の音楽なんて楽しけりゃそれでいいんだから。

つまるところ、これはアレです、多分、極めて個人的な、ポジションをただ暗記しろっていうヤリクチが気に入らないっていう、NO FUTURE?  明日なき暴走? とにかくもう God save the queen なんですよ!

一言で言えば、ポジションに縛られてる感が気に食わないの・・・

コード・ポジションもスケールも、tab譜だって所詮道具なんだけど、道具を使ってるんじゃなくて、道具に使われてる感が無性に気に入らない。ギターを初めたあの頃なら、指示通りに弦を押さえてジャランって弾いたら好きなアノ曲と同じような音がした!! ってだけで楽しかったのにさ。今やもう中高年のEDみたいなもんで、そんな事じゃ勃たちゃしませんよ。(例えが下品でごめんなさい)

もちろん、オレはそんな事ないゼ!!指板なんぞ下僕も同然って方は大勢おられるっていうか、わたしもそこを目指したいんだけどどうすればいいんだろうか? というのがお話のテーマ。

空間に配置された無数のスイッチをルールに則って、順番に、器用に、そして規則的に、ON/OFFを繰り返す。するとその操作に合わせて(そしてその操縦者のわたしにとってはまったく無自覚に)音楽が流れ出す。

そんな錯覚にまま陥りがちなのを何とかしたいなと、今切実にそう思うんです。
(そんなのまるでトリプルファイヤーのスキルアップじゃないか)

ちゃんとした音楽教育を受けてないとか、子供の頃にピアノだとかオルガン、エレクトーンとかを習ってないとかで、楽譜もスラスラ読めないし、なんていうコンプレックスもありつつなんだと自覚はしてるんですが、音楽ってこんなにも窮屈でパズルを解くみたいなもんなんだっけか?なんていう(完全に誤解に基づく)いちゃもんを付けてみたりして。。。。

あ〜〜案の定、話がまとまらないので次回に続くような気がします。

続きです、「スケールを覚えるだけじゃ足りないもの」

5度圏(4度圏)を覚えるなんてギタリストにとっちゃ造作も無いことだった

以前書いてたペンタ関連の過去記事を漁ってる時に「五度圏を覚えちゃおう」って記事も読み直したんですが・・・、なんだコレ? これじゃまるで、学校教育の暗黒面でおなじみ、Don’t Think, Feel 的な丸暗記じゃないか。

少なくとも、5度圏の音列なんて、丸覚えするようなものじゃないし、覚えるにしたってギタリストにとっちゃ造作もない話ですよ、って事で!恥ずかしながら訂正しておきたいと思います。

5

そもそも5度圏(Circle Of 5th)っていうのは、平均律が設定する全12個の音を5度という音程で整列させた音列です。

これは4度圏(Circle Of 4th)とも呼ばれてて、名前は違うけど中身は一緒。何で同じかっていうのは、こういう事です。

Ctog

C」と「G」の音の隔たり(音程)がどうなってるかっていうと、

  • CからGへ上がる音程は 5度(上)
  • GからCへ上がる音程は 4度(上)

要するに先ほどのサークルを反時計回りに音が高くなっていくと考えれば5度ずつ並んでるから5度圏、時計回りなら4度圏。

ギターっていう楽器は鍵盤や管楽器なんかと違って音の隔たりがパッと見で分かりやすいですよね。逆に言えばそれが容易すぎるからこそスケールもコードもダイアグラムで覚えて、それで分かったつもりになっちゃうって両刃の剣だったりします。

ギターをやってれば初心者のうちから覚えるであろうパワーコード。あれはルートと5度を押さえる、ってのはほとんどのギタリストにとって周知のはず。それは、5度の隔たりのある2つの音が指板上にどう配置されてるかを知ってるのと同じことでしょ?

そしたらもう、その上、その上と5度の音を積んでいけば、それがまんま5度圏。

ギターでコードを押さえる場合、8〜9割方は5弦か6弦をルートに置くフォームを使うって関係で、ギタリストにとって5,6弦の音名って真っ先に覚えるべきものです。

となれば、5、6弦上での5度(4度)の配置を1つずつ追っていけば、5度圏の音列そのものを丸暗記しなくたって、指板を思い浮かべて数え上げればいつでも思い出せますよね。

Circleof5th

以上ですー

ペンタトニック考 〜シーズン2〜

今日になってようやく小指の付け根の痛みは感じなくなったんですが、でもまだふいに違和感を感じたりするので、あと数日は様子見しようかという今日このごろ。ギターに充ててた時間がぽっかり空いてしまっているので、中途半端に終わっていたペンタトニック・スケールについて思うところを書いてみようかと思います。

だいぶ前に書いてたペンタトニックについての記事の続きを期待してるというコメントを頂き、正直いって、いやいやわたしごときの記事に期待するより世の中にはもっと優れた(ちゃんとした方々が残した)教則記事や本がありますし、そちらを探された方が得策ですよ、っと思いつつも、猿だっておだてりゃ木に登るといいますし(いいますか?)、ちょとやってみます。

とはいえ、以前の記事や、その時に書こうと思ってたロードマップ的な目次を見返してみると、今ひとつピンとこないんですよね。

その当時、なにを考えてどう続けようとしてたのか、正確に思い出せないというのもあるんですが、それだけじゃなくて、当時のわたしと現在とではスケールの捉え方が変わってきてるってのもあると思うんです。

以前の記事群をシーズン1って事にしちゃいますが、そのシーズン1ってのは、結局のところスケールを視覚的にブロックポジションで捉える事に終始してたと思うんですね。

でもそれはパズルゲームに興じてるだけって気がするんですよ。

ちょっとこれは語弊があるかな。あのね、パズルが低俗だって事を言いたいんじゃなくて、何だろう、う〜ん。。。つまり、パズルを解く快感を得たいのならそれは正解なんですけど、もしあなたが数学の問題を解きたいと思ってるのなら、ナンクロ雑誌を買い込んで大量に解いてみたところで、ほとんど数学には強くならないし、編集部は豪華景品を発送する気なんてゼロですよって話です。(ウソです)

とは言え、ブロックポジションを視覚的に捉えて覚えちゃえばOKってお手軽さは、やっぱりギターの強みだし楽しさで、それを否定する気はまったくないんです。でも、そこで終わっちゃもったいないですよ。

ギタリストがやろうとしてるのは音楽であって、上手にパズルを解くことじゃありませんから。

って事で、ペンタトニック考 シーズン2の大体の流れは下記のようになってく予定です。

また途中で放り投げちゃったり、考えが変わってシーズン3へ突入する可能性はアリアリですが、ぽつぽつとまとめてみようと準備中です。

ペンタトニック考 〜シーズン2〜 の流れ(予定は未定的な予定)

1.   ブロックポジションで視覚的にスケールを獲得する

2.   音名と音高でスケールを捉え直す

3.   メジャーペンタとマイナーペンタ、そんな区別から自由になれ

5.   ペンタ外の音を導入する

より以前の記事一覧

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